TOPへ

今月の先生:青島 賢明先生

青島整形外科 院長
〒422-8007 静岡県静岡市駿河区聖一色434ー4
054-267-3330

肩関節周辺の痛みには いろいろな病気が。

 五十肩に限らず、老化などにより肩の周りにさまざまな障がいが表れます。その原因となっている病気を特定するためには、問診、肩のレントゲンや超音波の画像診断など、しっかりした検査が必要で、最近ではMRI検査も行われます。この検査結果により、どこで炎症を起こしているのかと五十肩以外の病気ではないかを、調べていきます。



・腱板(けんばん)損傷
 五十肩以外の病気で考えられるものに腱板(けんばん)損傷があります。動かすと痛みがあり 症状は五十肩とほぼ同じです。ただ広範囲に腱板が切れてしまうと動かなくなることもあります。腱板の使いすぎ加齢変化が原因と言われています。

・石灰沈着性腱板炎
 腱板に、体内のカルシウムが固まって沈着して石灰化するために起こる病気です。激しい運動や動作など何もしていないのに、突然激しい痛みが肩に走り腕を触られただけでも痛い。夜も痛みで眠れないといった、ある日突然激しい痛みに襲われます。肩関節のレントゲン検査をすると、肩関節のところに薄い白い影が映るのですぐ分かります。  五十肩の症状によく似たものは、主にこの二つです。

五十肩の原因

 関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などが老化して、肩関節の周囲に組織に炎症が起きることが主な原因と考えられています。それをかばうために上腕三頭筋をはじめとする上腕の筋肉が固くなり、さらに痛みが広がっていきます。肩関節の動きをよくする袋(肩峰下滑液包)や関節を包む袋(関節包)が癒着するとさらに動きが悪くなります(拘縮または凍結肩)。



 痛くて、シャツを着る時に肩が上げられない、髪の毛を後ろに結えない、頭を洗えないなどの症状が現れたら、発症のサインかも知れません。また、仰向けで寝ていても腕が痛くて寝ていられない方や、夜中に眠れないほど肩がズキズキ痛むこともあります。

五十肩になりやすい人は?

 四十代以降の人に発症しやすい病気ですが、男女差や運動習慣のあるなしなどには差がなく、利き腕に起こりやすいと言うこともありません。ただし若い時に、野球などでのスポーツで長い期間、肩の関節を酷使したり、肩を痛めたことがある人は発症しやすいようです。

発症したらどうしたらいいの?

 あまり炎症が酷いときは、冷シップ(アイシング)したり、安静にして炎症を抑える必要があります。先ほどお話ししたように、同じような症状でも腱板損傷や沈着性腱板炎などの場合もありますので、自己判断でしないで、整形外科医できちんとした診断を受ける事が必要です。

五十肩の治療法は?

 整形外科では、消炎鎮痛薬で痛みを和らげるたり、ヒアルロン酸やステロイドなどの注射で炎症を押さえていきます。また、早く回復するために、肩関節の可動域を少しずつ広げる運動療法の指導などもうけて、早めの完治を目指しましょう。